リーマ用語 JIS B 0173
JIS規格/リーマ用語 JIS B 0173/について。
適用範囲、引用規格、分類[リーマの種類(刃部材料及び表面処理による分類、構造による分類、取付寸法による分類、機能又は用途による分類)、リーマの要素、リーマの角度、リーマの精度、リーマの刃部の損傷、リーマの一般]、リーマの名称の呼び方、用語及び定義など。
リーマ用語(JIS B 0173) では、主に金属を切削するための工具として一般的に用いられるリーマ(あらかじめあけられた穴を正確に仕上げ、同時に滑らかな仕上げ面を得ようとする場合に用いる工具。)の呼び方や用語・分類、定義について規定されています。
JIS規格における、リーマ用語(JIS B 0173) の正式名称は以下です(英文含む)。
JIS B 0173:2002 リーマ用語
Reamers-Vocabulary
以下、リーマ用語(JIS B 0173)の目次です。
目次序文
1.適用範囲
2.引用規格
3.分類
4.リーマの名称と呼び方
5.用語及び定義
附属書(参考) JIS と対応する国際規格との対比表
解説
リーマに関するリーマ用語の分類、用語及び定義など、詳しくはこちらからご確認ください。
タップ・ダイス・リーマ-タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など
以下、リーマ用語(JIS B 0173) の概要です。(JIS規格本文より引用)
1.適用範囲この規格は、主として金属切削用として一般に用いるリーマ(1)に関する用語及び定義について規定する。
備考:
この規格の対応国際規格を、次に示す。
なお、対応の程度を表す記号は、ISO/IEC Guide 21 に基づき、IDT(一致している)、MOD(修正している)、NEQ(同等でない) とする。
・ISO 5420:1983 Reamers - Teams, definitions and types, Bilingual edition (MOD)注(1)
あらかじめあけられた穴を正確に仕上げ、同時に滑らかな仕上げ面を得ようとする場合に用いる工具。2.引用規格
次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版(追補を含む。)を適用する。
・JIS B 0170 切削工具用語(基本)
・JIS B 4401 モールステーパ及びメトリックテーパ用リーマ
備考:ISO 2250:1972, Finishing reamers for Morse and metric tapers, with parallel shanks and Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4402 チャッキングリーマ
備考:ISO 521:1975, Machine chucking reamers with parallel shanks or Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4405 ハンドリーマ
備考:ISO 236-1:1976, Hand reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4406 シェルリーマ
備考:ISO 2402:1972, Shell reamers with taper bore [taper bore 1:30 (included)] with slot drive and arbors for shell reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4407 シェルリーマ用アーバ
備考:ISO 2402:1972, Shell reamers with taper bore [taper bore 1:30 (included)] with slot drive and arbors for shell reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4409 テーパシャンクブリッジリーマ
備考:ISO 2238:1972, Machine bridge reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4410 テーパピンリーマ
備考:ISO 3465:1975, Hand taper pin reamers 及び ISO 3467:1975, Machine taper pin reamers with Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
・JIS B 4413 マシンリーマ
備考:ISO 236-2:1976, Long fluted machine reamers, Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。3.分類
リーマの用語の分類は、次による。
a)リーマの種類
1)刃部材料及び表面処理による分類
2)構造による分類
3)取付方法による分類
4)機能又は用途による分類
b)リーマの要素
c)リーマの角度
d)リーマの精度
e)リーマの刃部の損傷
f)リーマの一般4.リーマの名称の呼び方
リーマの種類を表す名称は、 リーマの種類 [3.a)] の番号順に該当する用語を組み合わせて呼ぶ。
なお、刃部材料に高速度工具鋼を用いたリーマ及びむく(2)・溶接・直刃のリーマは、これらを省略して呼んでもよい(次の例の括弧内の語)。また、機能又は用途だけで判断できる場合は、取付方法を省略してもよい。注(2)
刃部材料が高速度工具鋼以外の場合、むくを省略しない。<例1>
【呼び方】:ハンドリーマ
【刃部材料及び表面処理】:(高速度工具鋼)
【構造】:(むく)
【取付方法】:(ストレートシャンク)
【機能又は用途】:ハンドリーマ<例2>
【呼び方】:超硬ろう付けテーパシャンクチャッキングリーマ
【刃部材料及び表面処理】:超硬
【構造】:ろう付け
【取付方法】:テーパシャンク
【機能又は用途】:チャッキングリーマ<例3>
【呼び方】:コーティングマシンリーマ
【刃部材料及び表面処理】:コーティング(高速度工具鋼)
【構造】:(むく)
【取付方法】:(テーパシャンク)
【機能又は用途】:マシンリーマ5.用語及び定義
リーマの用語及びその定義は、次による。なお、参考のために量記号、単位及び対応英語を示す。
備考1.
用語の一部に括弧を付けてあるものは、括弧の中の用字を省略してもよい。
備考2.
用語の定義の中の太字で示された用語は、この規格に規定しているものを示す。
備考3.
図は一例を示すものであって、形状及び大きさを表すものではない。
備考4.
用語の番号の中で括弧を付けた番号は、対応国際規格の項目番号を示す。
備考5.
対応英語の中で*の付いたものは、対応国際規格で規定されている英語であることを示す。
備考6.
図中の括弧内の数字は、用語の番号を示す。a)リーマの種類
1)刃部材料及び表面処理による分類
2)構造による分類
3)取付方法による分類
4)機能又は用途による分類
b)リーマの要素
c)リーマの角度
d)リーマの精度
e)リーマの刃部の損傷
f)リーマの一般(以上、分類のみ列挙。詳細は割愛)
詳細 ⇒ タップ・ダイス・リーマ-タップ,ダイス,下穴,加工,リーマ,転造,ねじ加工工具の種類など附属書(参考)JIS と対応する国際規格との対比表